早期退職や50代で転職を決断する前に。ねんきんネットの簡単な使い方
私も人生が後半に差し掛かり、老後の第二の人生を考える歳になってきました。
そんな老後の人生設計をするとき、大切なのが年金です。
日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」には、定年の60歳まで働いた場合の年金額が記載されていますので、貰える年金額を把握することができます。
それでは、早期退職しての楽隠居や、自分の夢のために転職や起業をする場合、年金額はどうなるのでしょうか。
貯蓄額の目標や、やりたいことの準備とともに、将来もらえる年金額のシミュレーションも行っておくことをおすすめします。
日本年金機構のホームページにある「ねんきんネット」を使えば、簡単に年金額のシミュレーションを行うことができます。
ねんきんネットで年金額をシミュレーションする方法
まずは、日本年金機構のホームページから、ねんきんネットへ移動してログインします。
登録がまだの方は、先に登録が必要です。
ねんきんネットのトップページのメニューから、「「ねんきんネット」に登録するには?」を選んで利用登録を行ってください。
複雑な計算をすることもなく、簡単にシミュレーションをすることができます。
便利な時代になったものです。
まだ登録されていない方は、ぜひこの機会に登録しましょう。
すでに登録されている方は、お持ちのIDとパスワードでログインしてください。
ちなみに、自宅でインターネットを接続されている多くの方は、IPアドレスが固定されていませんので(プロバイダによりますが)、
「ねんきんネットへ前回アクセスされた際の端末環境やネットワーク環境などが異なるため、ご本人様からのアクセスであることを確認させていただきます。」
という画面が出てきて、毎回「秘密の質問」に答えなければなりません。
「秘密の質問」は、簡単に答えられる質問で、入力の楽な答えを用意することをおすすめしておきます。
無事ログインできたら、いろいろな情報やメニューが表示されます。
興味があればいろいろと見て回っても構いませんが、通常必要になるのは、「年金見込額試算」だけです。
ここはさっさと「年金見込額試算」へと急ぎましょう。
ここで、注意点がひとつ。
ログイン中は、ブラウザの「戻る」ボタンや「更新」ボタンを押してはいけません。
その都度、「【ログアウトして、再度ログイン】ボタンを押し、ログインしなおしてください。」と怒られてしまいます。
そして、いちいち再ログインすることになってしまい、面倒な思いをすることになります。
とりあえず「かんたん試算」を行ってから、今退職したらいくら貰えるかをシミュレーション
「かんたん試算」という便利なものが用意されているので、何はともあれこれを利用します。
直近の支払い保険料が記録されており、そのままの金額で60歳まで同じ職場で働くとしたシミュレーション結果が表示されます。
一旦、このシミュレーションの結果をメモしておきます。
すでに今後の給与や賞与が変わることが分かっている方は、【試算条件の修正】から条件を修正しましょう。
次に、今退職したら、いくら貰えるのかをシミュレーションします。
もちろん、退職したい年月日を何パターンも入力してもいいのですが、それも大変ですので、直近の退職日のみをシミュレーションして後は計算で済ませます。
・就業期間の月数は「11か月」のままで、現在年齢を入れる
・「加入期間をさらに追加」を選び、
・今後の職業を「退職により無職」
・国民年金の納付種別は「定額保険料のみの納付」
・収入をゼロとして、
・就業?の期間を「(現在年齢+1)歳 0ヶ月から 59歳11ヶ月まで」とします。
国民年金任意加入の欄は、「分からない」のままで大丈夫です。
入力を終了して、「試算開始」を押しましょう。
これで直近の誕生月の前月まで働いたとしての、年金額が試算できました。
この金額も、メモしておきましょう。
何歳まで働けば、いくら貰えるのかをシミュレーション
60歳まで働けば、いくら貰えるのかが分かりました。
すぐ退職すれば、いくら貰えるのかも分かりました。
あとは、エクセルか電卓かで計算しましょう。
・60歳年金額-すぐ退職の年金額=定年まで在職すれば「増える年金額」
・「増える年金額」÷定年までの年数=「1年在職すれば増える年金額」
・すぐ退職の年金額+「1年在職すれば増える年金額」=1年後に退職の年金額
という具合です。
例えば、60歳まで働けば180万円(年額)、現在53歳で54歳になる前月退職なら150万円であるならば、
・定年まで在職すれば「増える年金額」は、180万円-150万円=30万円
・「1年在職すれば増える年金額」は、30万円÷(60-54)=5万円
・1年後退職(55歳になる前月退職)の年金額は、150万円+5万円=155万円
になります。
これを表にすると、
退職年齢 年金額(65歳から受給)
・54歳 150万円
・55歳 155万円
・56歳 160万円
・57歳 165万円
・58歳 170万円
・59歳 175万円
・60歳 180万円(年額)
となります。
この年金額に、配偶者の年金額や貯蓄の取り崩し、起業やバイトでの収入などを加算すると、老後生活における1年間の収入が見えてきます。
しっかりとシミュレーションして、老後に備えましょう。
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