社労士登録のデメリット?。お金よりも、社労士法や職業倫理が厳しい

公開日:   最終更新日:2019/08/16

以前、社労士登録のメリットをまとめた記事の中で、登録のメリットとデメリットをまとめてみました。

その中で、デメリットといえば、会費(お金)がかかるだけと気軽に書きました。
>> 社労士登録のメリット。開業しない勤務登録でもない「その他登録」は?

実はその他にも、「デメリット」と呼べそうなものがあります。
特に「その他登録」の私には、これが意外なほどきついのです。

登録社労士は、社会保険労務士法や職業倫理に従わなければならない

当然と言えば、当然のことです・・・なんて、軽く考えていたのは登録前の私です。

まず、社労士法第一条の二に「社会保険労務士の職責」が定められています。

(社会保険労務士の職責)
第一条の二 社会保険労務士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない。

とってもさらりと、厳しいことが書かれています。
開業社労士や勤務社労士として、社労士であることを前面に出していれば何て事もないのかもしれませんが、ふつうの会社員として過ごす私には、なかなかの難題です。

  • 法令や実務に精通?・・・していません
  • 公正な立場?・・・会社員としての立場です^^;

この「公正な立場」に立つことをきらい、登録せずに活躍されている方もいらっしゃいます。
「社労士であることを前面に出していれば~」なんて、また気楽に書きましたが、開業登録(勤務登録)したらしたで、苦労するのかもしれませんね。

社労士法の他にも、「倫理要綱」や「倫理規定」などいろいろなものがあります。
倫理要綱には「社会保険労務士の義務と責任」が定められており、私なりに勝手に簡単にまとめると、こんな感じです。

  • 常に品位を保つ
  • 常に最新の専門知識を身につける
  • 依頼者に信頼される
  • 社労士どうしで積極的に交流を図る
  • 秘密は守る

・・・・・・。

社労士業務を行っていない「その他登録」である私は、最新の専門知識には自信がありません。それどころか、昔勉強したことも少しずつ抜け落ちていくばかりです。
会社員として平日仕事がある私は、支部の集まりや行事にも参加できていません。社労士どうしの交流などあるはずもなく、ひとりぼっちです。

私には、これらの「義務」を果たせそうもありません。

登録社労士のはしくれとしては、なかなかのプレッシャーなのです

これらの職業倫理、開業して社労士を生業とするなら絶対に必要でしょう。
勤務社労士として、勤める会社のために活躍される方も絶対でしょう。
開業も勤務もしていない、私のような登録しているだけの「その他登録」社労士でも、当たり前にこの職業倫理に縛られます。

これがなかなか、きついのです。

私は社労士であることを、周りの人には言っていません。
だまっていれば分からないのですが、私の中で「おい、社労士なのにそんなこと言ってもいいのか?」と問いかける私がいたりします。

このプレッシャーが、私が社労士であることを思い出させてくれる

「それなら登録しなきゃいいのに」というお叱りの声が聞こえてきそうですが、それはイヤです。
社労士会を退会してしまったら、私は社労士でなくなってしまいます。

こういうプレッシャーがあったり、お金がかかったとしても、私は社労士のままでいたいのです。

将来、開業したときに役立つことを祈っています

もちろん、プレッシャーがかかることは、悪いことばかりではありません。
最新の専門知識にも自信はないですが、できるだけついていこうと、がんばっています。

私には、「年金をもらいながらの開業社労士」という小さい夢があります。

夢の実現に向けて、今のところいい感じです。


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