万年課長への狭き門、夢のようなサラリーマン生活を続けるのは難しい

万年課長への狭き門、夢のようなサラリーマン生活を続けるのは難しい

公開日:   最終更新日:2018/05/09

昔、私は「万年課長」という言葉にあこがれていました。
何か経験があったわけではないのですが、「偉くなる=責任が重い=しんどい」という方程式が、子供だった私にも、なんとなく分かっていた気がします。
「万年ヒラ社員」では、若い上司に気も使うし居心地が悪い。
だからと言って、次長、部長と上がっていけば、生きづらい。

私が憧れた万年課長像は、その威厳のなさから「課長」とも呼ばれず、みんなから「さん」付けで呼ばれます。
例えば私が「其田(そのた)」であれば、「ソノさん」と呼ばれます。
若い部下からは、「ソノさ~ん、これくらい自分でやってくださいよ~」と小バカにされ、年下の上司からは、「ソノさん、そんなことじゃ、いつまで経っても上には上がれないよ~」とダメ出しをされながらも、いつもヘラヘラ笑っています。

そんな「万年課長」って、居心地がいいだろうなーと思い、勝手にあこがれていました。

競争倍率は異常に高く、維持するのが非常に難しい、「万年課長」の世界

そんな万年課長を目指すのは、私くらいであろうと思っていました。
しかし、それは間違いでした。
多くの人たちが、楽で、安定していて、少しだけいい暮らしのできる、「万年課長」のすばらしさに気付いていました。
また、社会に出てから気付く方も、どんどん増えていき、新たなライバルとなりました。

これは、私が若かった30年前の話ですので「課長」としていますが、今でいえば「主任」や「係長」クラスにあたると思います。
要は、大きな失敗をせずに長く会社に居ればなれる役職、そして「責任ある役職の一歩手前」くらいです。

もともと競争率が異常に高いうえに、このあたりのポジションに長く居続けることは、今の会社においては非常に困難になってしまいました。

なぜ万年課長がいなくなったのか

その昔、年功序列社会では普通にしていれば、定年まで同じ会社で働くと、課長くらいにはなれていました。
ですので「万年課長」という働き方はそんなに難しくはなかった、と聞いています。

  • 入社して、まじめに数十年勤めれば課長にはなれる
  • 課長より上になるには、実力か他の何かが必要
  • 普通の人は、結局定年まで「万年課長」

そんな図式が崩れてしまった今、ある程度満足のいく給与が貰え、責任や重圧の少ない「万年課長」は、みんなが夢見る狭き門になってしまいました。

まずは課長になる(昇進する)のが難しくなった

昔はある程度まじめに働いているだけで課長くらいには昇進できたものですが、今はそんなことはありません。
ある程度、周囲に自分の能力の高さを見せつける必要があります。
「私は仕事ができるから、チャンスさえいただければ大きな成功をお見せすることができる」などと大風呂敷を広げ、確実に、ある程度の成功を収める必要があります。

今の社会で、主任やリーダーなどになることも同じことです。

昇進できるような実力者でも、そこに留まり続けることは、不可能なくらい難しい

みんなから一段上にあがれた方は、実力者か意欲にあふれた方です。
そんな優れた人材を、会社は放っておいてはくれません。
更なる期待をかけられ、しまいには昇格を勝ち取ってしまい、どんどん責任が重くなってしまいます。

上がってしまえば、もう下には戻れない

人には「プライド」という、邪魔な感情があります。
「昇進しなくてもいい」と考える方は多いのですが、「降格だけはしたくない」と考える人がほとんどです。

  • 今の地位をキープしたい→頑張る→昇進してしまう
  • 今の地位をキープしたい→手を抜く→役職不適格として降格
  • 今の地位をキープしたい→そこそこ働く→人材活用の名のもとに、別の部署へ異動

結局、そこの地位に長く留まる方は、昇進しようと努力するものの運やタイミングに見放され、苦しんでいる方がほとんどなのです。

「万年ヒラ社員」も難しくなってきた

一歩上がっただけで苦しいなら、万年ヒラ社員でもいいかな?と考えてしまいそうです。

しかし、契約社員や派遣社員など非正規雇用が増えている今、万年ヒラ社員という名の正社員を、そのままのんびり雇ってくれる会社は少ないでしょう。
もちろん正規雇用の方を、一方的に解雇することはできません。
そこで会社は、何とか戦力にしたいと、余計なことにいろんな部署へ異動させてくれたり、さらに余計なことにさまざまな職種にチャレンジさせてくれたりします。
そんなことを繰り返し、遂には受け入れ部署がなくなると、この仕事は向いてないのではないかと勧奨されたりもします。

その勧めを受け入れないことも可能ではありますが、楽しい毎日が待ってはいません。

結局、がんばるしかないのなら無理しない範囲で頑張って、地位と責任は勝手についてくるなら仕方がない

万年課長というものは、決して目指すものではなく、結果としてついてくるものです。
少しは昇進を果たし、リストラもされず しぶとく定年まで生き残った成功者なのです。

これはもちろん、がんばった結果なわけです。

「食べていくのがやっとの儲からない社労士事務所」でも、がんばらないといけないようですね

将来独立開業を目論む私は、「無理をせず、ギリギリ食べていければそれでいい」などと、相変わらずふざけた考えのままです。

しかしそれも、ちゃんとがんばらなくては無理なのでしょうね。


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