65歳定年になったら65まで働くのか。結局私たちは退職時期を選べない

公開日:   最終更新日:2017/12/21

少し古い話になりますが、安倍政権が2015年9月に「1億総活躍社会」を打ち出した際の目玉施策として「65歳定年」の導入を検討していたそうです。
その時は、人件費増となる経済界の反対で断念したとのことですが、近年の労働力不足を背景に、政府は再検討に向かっているようです。

私が小さいころは、55歳定年が当たり前でした。
いつから60歳が定年になったのでしょう。

・1986年に、60歳定年が企業の努力義務になりました。

・それから12年、1998年から60歳未満の定年制が禁止されました。

60歳定年になったのは、約20年前ということですね。

結局私たちサラリーマンは、定年退職で会社を辞める

60歳定年制になって2年後の2000年に65歳までの雇用確保措置が努力義務化され、2013年には「希望する労働者全員を65歳まで継続雇用することが義務化」されました。

現在はこの義務化の経過措置の最中で、厚生年金の報酬比例部分が支給される年齢になるまでの義務化としている企業が大半を占めています。

・60歳でいったん定年退職→同じ会社に再雇用(報酬が下がる)→契約満了→厚生年金受給開始

という流れになります。

これが大企業になると「55歳役職定年」というものが一般的で、55歳になると一定以上出世してなければ重要ポストから外れ、それに応じて報酬も下がります。
つまり、

・55歳役職定年→60歳定年→再雇用→厚生年金受給開始

という、55歳をピークに少しずつ収入が減っていく、よく言えば人生の軟着陸(ソフトランディング)となります。

60歳定年でも65歳定年でも、結局私たちは退職時期を選べない

定年というのは、ある意味、いい制度だと思います。
それは、「定年まで働く」のが一般的であり、そういう意味では「人生の区切り」「目標」「決められた卒業時期」になっているからです。

私たちは人生設計をしっかりと立て、「○○歳で会社を辞めて、その後は○○をするぞ」と計画し、その通り実行する、ということがなかなかできません。
また、「定年退職して会社を辞めた」というと世間の目がやさしいのに対し、「まだ定年でもないのに会社を辞めて好きなことをしている」人に対しては、いろいろな陰口をたたいたりもします。

定年が何歳になっても、結局私たちは定年まで勤めることになります。

65歳定年になる日は遠い。年金受給年齢が上がる日も遠い。

安定した雇用を続けたいという方には、一律65歳定年というのは朗報だとは思います。

その後、多分70歳までくらいは、また継続雇用の努力義務ができるのでしょう。

そしていつの日か、その努力義務が義務化され、それに伴い年金受給の開始年齢も上がるのでしょう。

しかし、55歳定年から60歳定年になった長い年月を考えれば、その日は遠いのです。
現実に今はまだ、「65歳まで継続雇用の完全実施に向けて、経過措置の最中」です。

これが終わってからの話です。
>> 年金制度は破たんしない。年金制度「だけ」が破たんする日など来ない

それでも私は、退職時期くらい自分で選ぶ

現在すでに50歳台の私には、65歳定年はまず無縁の話です。
それでは私は、60歳の定年まで働くのか?
その後は、継続雇用?

私には独立開業という夢があります。

本当は自分の退職時期くらい、自分で選びたいものです。


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