たまたま独学で社労士になれました。独学は「受からない覚悟」が必要
私のブログへの検索流入を調べてみると、「社労士 独学」というワードがちょいちょいあります。
私は確かに独学でしたが、社労士試験を受けようとする方に独学をすすめる気にはなりません。
というより過去には、「社労士試験には予備校が必須」なんて記事も書いています。
>> 独学で合格できる時代は終わった。すでに社労士試験には予備校が必須
「社労士は独学で受かるのか?」という質問に対しては、「受かる人もいるし、受からない人もいる」としか答えようがありませんが、私なりに独学に対する考えをまとめてみました。
独学には「受からないかもしれない覚悟」というものが必要
私は社労士試験に独学で合格し、その後登録して社労士になることができました。
しかしこれは「たまたま」です。
私は開業社労士の二世ではありませんし、一応会社員として給料をもらって生活もできています。
私には「なにがなんでも社労士に合格しなければならない」という覚悟もなければ、そんな強い意思もありませんでした。
どうしても受からないなら、合格をあきらめる、という選択肢がありました。
「有利かつ有効な方法があるのに選択しない」というからには、それなりの覚悟が必要です。
予備校に通ったり、通信講座を利用しているライバルから比べると、圧倒的に不利な戦いになるのは当たり前です。
私にも「独学で受からなかった(受けなかった)資格」はいっぱいあります
「社労士に独学で受かりました」というとカッコいいですが、私が独学で受からなかった資格はたくさんあります。
逆に受かったのが、社労士だけです。
学生のころから「独立開業」にあこがれていた私は、独立開業が可能な資格はとりあえず調べましたし、いろんな本も買いました。
実際の試験もいくつか受けましたが、独学で簡単に受かるものではありません。
>> 私が社労士を目指した、今となっては恥ずかしい理由
社会保険労務士も、確か30年以上前の大学生のころに一度参考書っぽいものを購入しましたが、10ページほど読んであきらめました。
私には、「独学」以外の選択肢はなかった
そんな私ですから、40歳を超えてまた社労士を目指すことになっても、いつイヤになるか分かりません。
そんな軽い覚悟に、大金をかけるわけにはいきません。
それに私は「授業」や「講義」というものが、昔から苦手でした。
授業中は寝てたり違うことをしていて、試験前にあわてて教科書を開き自習するような学生でした。
習い事や通信教育なんかも、1年以上続いたことはありません。
働きだしてから時々ある研修も、講義の時間はウトウトするのを隠すのに必死です。
私は「独学」以外の勉強方法ができません。
私が合格できたのは必然ではない
だらしない私ですが、社労士の勉強だけは3年間続けることができました(実際は2年勉強+1年間維持)。
仕事上、労働基準法の知識が必要になったことと、早期退職なんかにあこがれて、年金や失業保険、健康保険などに興味を持ったことです。
「興味を持った」というと聞こえがいいですが、実際は「もっと有利な制度はないか」「何かうまい方法はないか」などと考え、一生懸命調べていました。
たとえ何回落ちたとしても、「いつか受かるだろう」と思って試験を受け続けるつもりではいましたが、受かった今だから言えることかもしれません。
>> 社労士試験の合格体験記「いつか受かるから、あきらめない」
受からなかったらどうしていたか?それは分かりません
独学は孤独です。
いつ止めても誰にも怒られません。
投資する金額といっても本代くらいですから、撤退しても傷は浅いのです。
社労士試験は、ある程度の実力が付けば、合格の可能性が出てくる試験です。
知っている問題が出れば解けるし、聞いたこともない問題が出たらもう1年です。
合格可能性を高めるには、情報を得るか、受け続けるかしかありません。
今、私がまた社労士試験を受けるなら、やっぱり「独学」を選びますが・・・
繰り返しになりますが、「独学」は受からない覚悟も必要です。
しかし逆にサラリーマンが、「独学で何か資格を取得したい。受からなくてもあきらめるから大丈夫!」ということでしたら、社労士資格はおすすめです。
>> サラリーマンの資格取得は社労士がおすすめ。その他登録もできますよ
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