資産運用や投資はしない。インフレリスクは年金でカバーできる
「今から始める、老後の資産運用」
「年金に頼らず、資産を増やそう」
「退職金は、こうやって増やせ!」
少し前まで、新聞広告やTVのCMでよく見かけたものです。
さすがに最近では、少し控えめになってきたような気もしますが、それでもまだまだ投資の懸命な勧誘が、あちらこちらで見られます。
最近になってやっと、「老後の投資は慎重に!」という記事も増えてきました
当然と言えば当然です!
投資には、リスクがあります。
リスクがあってこそ、リターンが見込めます。
老後に大きなリスクを抱えることは、絶対に避けなければなりません。
大切な老後資金を、失うようなことがあってはいけません。
失敗を糧に、もう一度やり直す時間も体力も、老後には持ち合わせてはいないからです。
売る側は、リスクをできるだけ小さく見せ、リターンを夢のように大きく見せます。
これも、当たり前です。
売る側は、売れてこそ初めて手数料なり報酬なりを得ることができるのです。
売る側の売りたいものは、売り側が幸せになるものです。買う側が必ずしも幸せになれるものとは限りません。
投資がなぜ危険なのか、整理してみましょう
投資は、確かに努力と経験があれば、儲けることが可能です。
一般に考えられるような「不労所得」ではなく、時間と労力を必要とする「仕事」として、考えられるもののひとつです。
- リスクを分散し、儲けと損を繰り返し、結果的に少しプラスの差益を得る
- 膨大な情報を適切に処理し、コツコツ努力した者だけが確実に儲ける
- 簡単なのは、仲介して手数料を得るか、儲かるノウハウを売ること
今まで投資の「と」の字も知らないサラリーマンが、大切な退職金をつぎ込んで、簡単に儲けられるはずがありません。
投資が必要な理由のひとつ、「インフレリスクに備える」という考え方について
それでも、投資というものを全く無視することはできません。
投資をすることは、「インフレリスク」に備えることです。
急なインフレで貨幣価値が下がっても、投資した資金は連動して当初の価値を保つ。
これはこれで、大切ですよね。
資金の分散、特に景気に連動させる部分は絶対に必要です。
でも大丈夫。私たちは既に「年金」でインフレリスクに備えています
私たちが加入している年金制度は、物価や賃金に連動しています。
その原資は、投資によって賄われています。
急なインフレになっても、物価などに、「ある程度」ですが、連動した年金を手に入れることができます。
私たち素人が変に頭を悩ませなくても、年金によって、ある程度のインフレリスクには既に備えているのです。
それでも投資への興味は尽きないけど・・・
結局、老後に個人で投資することは、リスクが大きいのでおすすめできません。
個人で投資や資産運用なんかしなくても、国の方で私たちの年金原資を運用してくれています。
素人が下手に手を出すより、ここはプロに任せましょう。
私は思いっきり素人ですから、手を出しませんよ。
まあ、運用するほどの資産もありませんしねw
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