個人事業主の退職金「小規模企業共済」は、定年後開業には意味ないか
個人事業主も利用できる、「小規模企業共済制度」というものがあります。
経営者や役員、個人事業主の退職金などに利用できます。
でも、こんなのはしょせん、若い起業家のための制度。
定年後に独立開業しようとする、私みたいな者には不要です・・・
という記事を書こうと思って、この制度を調べ始めました。
ところが調べれば調べるほどにこの制度、なかなか魅力的じゃないですか!
「20年未満で解約したら元本割れ」というデメリットだけしか見ていませんでした。
でもこのデメリットは、あくまで「任意で解約」した場合です。
5年くらいでも十分にメリットが受けられる、なかなかいい制度でしたw
従業員のためには中退共。事業主には「小規模企業共済」!
以前、中退共(中小企業退職金共済)に関する記事をいくつか書きました。
中小企業に勤める者にとって(私も含むw)、心強い味方ですね、というお話です。
>> 中退共は必ずもらえる退職金。自分の会社が入っているのか調べる方法
>> 中退共 加入状況のお知らせ。もらってますか? 見たことありますか?
中退共、いい制度です。
でもそれは、私がサラリーマンだからの話です。
将来、社労士として開業して、個人事業主になれば関係ありません。
そう思いながら、中退共の事をネットでいろいろ調べているときに見つけました。
「小規模企業共済制度」は、経営者や個人事業主のための退職金
・・・これはいったい何だろう?
すばらしい制度である中退共の、数少ないデメリットとして語られるのが、
「中退共は、経営者や役員は加入できません」ということです。
経営者は退職金なんてなくてもいいんじゃない?
自分で貯めるなり、運用すればいいんじゃない?
好きなように、役員退職金制度でも作ればいいんじゃない?
(すいません。雇われ側のひがみも入っています^^;)
でも、ちゃんといい制度が用意されていました。
それが「小規模企業共済制度」です。
くわしくは、こちらをどうぞ。
>> 小規模企業共済制度 (独立行政法人中小企業基盤整備機構のホームページ)
恥ずかしながら、この制度の存在をまったく知りませんでした。
「中小企業退職金共済」を略して「中退共」ですから
「小規模企業共済」だと、略して「小退共」ですか?
いやいや「退職金」の文字がないから「小共」?
呼びにくいと思ったら、通称や略称はないみたいですねw
メリットたくさん、とても魅力的ですが・・・
この小規模企業共済制度、調べてみるとなかなかに魅力的です。
簡単に言うと。毎月掛金を積み立てて、廃業時や退職時に共済金が受け取れます。
- 掛け金は、月1,000円~70,000円の間で自由に設定(500円刻み)
- 掛け金は、全額が経費(個人事業主の場合は所得控除)
- 受け取る共済金は、「退職所得」になるので税負担が軽い
- 積み立てた金額の範囲内で、資金を借りることもできる
将来の備えにもなるし、節税にもなります。
稼いだお金を寝かしておくよりずっといい。
これは私のような定年後開業でも、十分に検討の余地があるかも?
節税するほど儲かるのか? 廃業する気がないなら意味もない
少し心が動きましたが、やっぱり私には不要でしたw
私にとってはだけですが、大きな欠点が二つもありました。
- 青色申告特別控除に基礎控除、家賃に会費、私は節税するほど儲かるの?
- 社労士事業が終わっても、私のブログ運営事業は終わらない・・・つもりw
そうでした・・・。
もともと社労士業務を始めても、そんなに儲かる予定はありませんw
それなのにそれなのに、
「事務所を絶対に借りたい!」だの、
「社労士会の会費くらいは稼ぎたい」だの、強気なんだか弱気なんだか。
私の目標は、とっても小さいのです。
青色申告特別控除に基礎控除、控除もいろいろあります。
所得が控除額を超えなければ、税金はかかりません。
そもそも事務所経費やその他もろもろ経費がかかります。
税金を計算するにあたって、所得なんていくら残るのでしょうか。
節税・・・私には意味がないのかもw
それに共済金(退職金)が受け取れるのは、事業を廃業した時です。
「いつまでも、少しは稼いでいたいから」などと言いながら、
ブログ運営事業だけでも続けたいと願う私には、廃業の予定はありませんw
退職金なんて、受け取る予定もありません。
小規模企業共済制度・・・とっても魅力的なんですけどね。
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