定年退職後に独立開業(1)起業のアイディアその具体例(年金前提)
私は定年退職後に(できれば早期退職後に)、社労士として独立開業することを目指しています。
それも、たいして儲からない、年金受給しながらの開店休業社労士です。
現役時代のようにバリバリ働くのではなく、年金で足りない部分を補える程度に収入を得たい、そういう意味で「儲からない」くらいがちょうどいいのかな、という甘い考えでいます。
でもいろいろ話を聞いてみると、「生活の足し」や「生きがい」を求めて、定年退職後に小さな商売を始めてみたいって考えている方、意外と多いみたいですね。
定年退職後の独立開業や起業は、何をすればいいのか
漠然と「定年退職後は何か商売でも始めてみようか」という考えをお持ちの方は多いと思いますが、さて何の商売を始めればいいのでしょうか。
「そば屋を開きたい」「喫茶店をやりたい」などといった、明確な目標がある方はそれでいいでしょう。
まだ決まってない方のために、基本的な考え方を紹介しましょう。
大切なのは次の3つです。
- 大きな初期投資は絶対しない
- 出ていく費用を徹底的に抑える
- 専門を生かす
初期投資を避けるのは絶対条件
大きな初期投資を避けるのは、絶対条件です。年金受給までの数年を生活するための大切な蓄えをつぎ込んでしまっては、引くに引けなくなってしまいます。
初期投資をゼロにはできないかもしれませんが、借金してまで起業するのは、老後の定年後起業においては絶対に避けなければいけません。
きびしい言い方をしますが、基本的には儲かりません。
気付いたときに、すぐに撤退できるくらいでないと困ります。
決まって出ていく費用(ランニングコスト)を抑えることも重要
よほど商才に恵まれた方や、現役時代にルートを開拓し事業準備を整えたような方しか儲かりません。
そういう方ですら、なかなかうまくいかない可能性の方が高いのです。
その儲からない期間に赤字を垂れ流し、預金残高が見る見る減っていくようなら、何もせずに寝ている方がマシです。
私は社労士として開業しますが、最悪自宅で業務を行うことも視野に、1円も儲からない可能性も覚悟しています。
それならばたとえ儲からなくても、趣味やボランティアに近い形で長々と続けていくことも可能になります。
専門を生かす・・・独立開業の具体例
これは別に、現役時代の専門のことを言っているのではありません。
趣味でもいいし、若いころに取った資格でも良いと思います。
誰でもできることは、まず商売にはなりません。
自分でできることを、お金を払って依頼するお客様はいません。
とにかく人と違った、自分にしか無いものを前面に出すことが重要です。
字がきれいなら「筆耕」、絵が得意なら「デザイン事務所」、話をすることが好きなら「話し相手屋さん」、いくらでも考えられますね。
儲かるかどうかは別ですよ。
これも年金や蓄えなどで、生活できる基盤があるから考えられることです。
また、あまり世間ではおすすめされていませんが、定年退職に備えて何か資格を取って独立開業することも、年金生活者なら「有り」です。
消防設備士や英検二級あたりを取って、
・消防設備士○○事務所
・英検二級取得、翻訳の△△屋
というのもいいですね。
こんな看板を掲げて、稼げるかどうかと言われたら難しいかもしれませんが、好きで開業する分には問題ありません。
これも、年金あっての話です。
ただし、資格によっては独立開業する場合に「条件」があるものも存在しますので注意が必要です。
たとえば、第二種電気工事士は、資格を取得してからの実務工事経験が3年以上必要で、そのうえで住所地の都道府県知事に届け出なければいけません。
これらの条件は、資格取得時や、お持ちの資格を生かす前にご確認ください。
年金あっての老後です。
こんな老後の夢物語を楽しく語ることができるのも、この国にはしっかりとした年金制度があってのことです。
私はというと、年金制度に感謝しながらも、今日も会社に出勤し、サラリーマンを続けています。
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