開業直後の個人事業主に事務所は不要。それでも借りたい。家の近所に

公開日:   最終更新日:2018/09/11

よほどのことがない限り、開業直後の個人事業主に事務所なんていりません。
ネイルサロンや占いの館みたいな、「店舗」なら話は別ですが。
デザイナーでもアフェリエイターでも、もちろん社労士だって、開業するのにわざわざ事務所を借りる必要はありません。

だいたい開業したての個人事業主のところに、依頼人なんてやって来ません。
営業に飛び回るか、パソコンの前で作業に没頭するか、そのどちらかです。
それなら自宅が事務所か作業場、つまり自宅開業で十分です。

もちろん例外はあります。
例えば行政書士なんかは、事務所を構えて審査を受けなければ開業できない県もあります。
社労士だって、給与計算や社会保険手続きなどで個人情報を扱うわけですから、そういう業務をメインにガンガン稼ごうという考えであれば事務所は絶対に必要です。

私は、・・・今のところそんな気はありません。

それでも事務所を借りたい、自分の城が欲しい。というわがまま

毎月、安くないお金を払って事務所を借りることは、経営上のリスクです。
売上から事務所経費を払えなければ、それだけで赤字です。
開業したての少ない利益もその分、減ってしまいます。

それに今は、ちゃんとした事務所を借りなくても、便利なサービスがたくさんあります。

自宅住所を公開したくないのなら、住所だけ借りられる「バーチャルオフィス」があります。
都会限定にはなりますが、月1万円でお釣りがきます。

自宅で作業ができないのなら、共用で使える「レンタルオフィス」もあります。
これも場所によりますが、月1万円から2万円くらいでしょうか。
図書館や喫茶店などを活用する方法もありますね。

バーチャルオフィスでもレンタルオフィスでも、電話の受付代行などのサービスも受けられます。
しかし、基本的には携帯電話があれば十分でしょう。
士業のように固定電話番号が必要であれば、便利な転送電話サービスもあります。

それでもそれでも、やっぱり事務所、借りたいのです。

事務所を借りたい。自分(周囲)を納得させる理由付け

それでも借りたいのなら、納得できる理由付け(いいわけ)が必要ですね。

定年を迎えるとき、サラリーマンは3つの大切なものを同時に失います。

  1. 収入
  2. 人との関わり
  3. 居場所

このうち「収入」と「人との関わり」については、前もって準備しておくことができます。

収入は、老後に備えて蓄えたり、年金でカバーするとしますか。
人との関わりは、何か趣味を見つけるとか、ご近所付き合いなども始めましょう。
学校に入れば同級生が、会社に入れば同僚が必ずそこに居たように、何かを始めれば人との関わりは必ず付いてきます。

しかし「居場所」だけは、そんなに簡単ではありません。
私たちは毎日のように、自宅と「もうひとつの居場所」を往復しています。

  • 物心ついたころには、朝起きて、保育園か幼稚園へ
  • 居場所が、小学校になり中学校になり・・・
  • 当たり前のように通い、決められた時間を過ごす
  • 居場所が会社になっても、そんなに生活は変わらない
  • 学校も会社も、辛い時間も楽しい時間もあり、仲間もいる
  • 夕方になり、夜になり、家路につく
  • 時には、まっすぐ帰らずに楽しく騒いだり
  • 寝て起きて、また会社へ向かう。週末を楽しみにしながら

この「家とは別の、もうひとつの居場所」を、定年で失います。
物心ついてから、初めてのことです。

「居場所(行くところ)がないなら自分で作る。そうだ、事務所を借りよう!」

という理由付け(いいわけ)は、いかがでしょうか?

実は私は基本引きこもり。行く場所がなくてもたぶん平気なのですが

上に書いたのは、一般論です。
居場所を失って困っている人も知っていますが、たぶん私は大丈夫です。

外に出るのは好きじゃない
連休も正月休みも、ずっと家に居て全然平気
学校は好きじゃなかった
会社へ毎日通うのは、今も苦痛
早く辞めたい、できれば早期退職したいくらい

それじゃあなぜ事務所?ってなりますよね。

自分だけの「城」とか「基地」、やっぱり欲しいじゃないですか^^。

事務所は家から一番近い駅周辺の、賃貸マンションがベストチョイス

まだまだ先の話ですが、事務所の候補はいろいろ考えています。
これは楽しい時間です。

  • 通勤が楽な、歩いて行ける家の近所
  • 地震なんかで電車が止まっても帰れるところ
  • ちゃんとした事務所は高いから、「事務所可」の賃貸マンション
  • たまに都会に出るときに、交通の便を考え駅周辺
  • 電車の音が好きなので線路沿い
  • 2階だと、列車の乗客とまともに目が合うから3階より上か
  • 高い所からの眺めは好きですが、エレベーターが止まったときには6階以上はきついかな?
  • いっそのこと、眺めはあきらめ1階は?

毎日通勤で駅に向かう途中にキョロキョロと、また電車の中からも事務所候補のマンションを眺めては喜んでいます。

事務所代くらい稼ぎたい、それが無理なら事務所をたたもう

とはいえ、事務所代も馬鹿になりません。
水道光熱費や通信費も入れると、月5万円は覚悟しなくては。

意外とハードル、高いかも。

がんばらなきゃ、ですね!


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コメント一覧

  1. 東京のその他登録社労士 より:

    10月開業に向けて準備をしています。会社の上司には9月末退職の旨伝えました。(もうすぐ63歳だからか、引き留められもせず・・・)
    さて、事務室ですが、自宅の子供部屋が空いているというか物置状態なので、片付けて事務室にすることにしました。電話も自宅とは別にします。ところで、faxは必要だろうか。
    社労士会の連絡はメールか郵便なので、当分必要なさそうな・・・。

    • その他登録の社会保険労務士 その他登録の社会保険労務士 より:

      東京のその他登録社労士さん、このたびは事務所決定おめでとうございます!

      着々と準備が進んでいますね。開業の目途すら立たない私とはえらい違いです^^;
      私は来年が希望ですが、現実的なのは再来年でしょうか。
      いや、来年には何とか形だけでも・・・となると事務所が必要か~。
      などと毎日悶々としています。

      faxは微妙ですねw。いまだに「説明会の申し込みはfaxで」な~んていうお役所もありますからw
      支部や県会にも何回か送ったことがありますが、コンビニで済ませています^^;
      開業したらどうしましょうか。
      そのときは、また記事にしますから楽しみにしていてください。

      来年以降の話ですがw