気軽に始められるエンディングノート。PCで作成し、印刷してから署名

公開日:   最終更新日:2017/10/31

ある程度の年齢になったら、エンディングノートを書きましょう。

若いうちから書いてもいいのですが、あまり早くから書くと、周囲から変な誤解を受けるかもしれませんのでお気を付けください。
それに普通は、若いうちに万一のことがあれば、本人の意思よりも周囲の希望の方を優先することが多いのです。
財産の分配や、延命治療、葬儀の希望などをいくら書いたとしても、残された者たちの希望を優先するのが普通でしょう。

このエンディングノート、私は50歳を過ぎてから書き始めました。
エンディングノートに関する情報は溢れかえっており、誰にも当てはまるような「これが正解」という書き方はありません。

私は、雑誌の付録で手に入れたのをきっかけに書き始め、現在はWordで作成したものをプリントアウトしてから署名しています。
日々思い付いたことは、直接プリントアウトした紙に追記しておき、時々Wordでまとめて修正しています。

おまけでこの記事の最後に、かんたんなエンディングノートの文章を置いておきます。

エンディングノートは三つの役割に絞り、自分なりのルールを決める

そもそもエンディングノートの役割とは、何でしょうか。

1.自分自身と家族のための備忘録
2.財産目録
3.死後、もしくは意思を示せなくなった時の希望

私は、この三つに集約されると考えました。
このエンディングノート、万が一の時に見つけてもらわなければ何の意味もありません。
また、必要な項目は、すぐに見つけてもらわなければなりません。
そのために、自分なりのルールを決めます。

・思い出はダラダラ書かない
・枚数や項目は、できるだけ少なく
・パソコンの方が管理が楽
・署名はしておこう
・遺言書が必要ならば、別に用意する
・公開できない備忘録は別に用意する

それぞれのルールについて、説明します。

思い出はダラダラ書かない。

私が付録で手に入れた最初のエンディングノートには、写真貼り付け欄があったり、家族との思い出を書くところがたくさんありました。

・しかし、思い出をたくさん書きたい人には、これだけでは足りない
・私のように、エンディングノートを事務連絡に使いたい人には要らない

思い出を残したければ、日記や自分史でいい。
写真はアルバムでいい。

思い出を、ダラダラとエンディングノートには書きません。
残された方へのメッセージくらい書きますが、一言にまとめます。

どうしても残された方に伝えたいことがたくさんある場合は、別途「遺書」の作成をご検討ください。

枚数や項目は、できるだけ少なく

このエンディングノート、いざという時に必要な項目が、すぐに見つからなければなりません。
葬儀が終わってから、故人の希望が見つかっても意味がありませんよね。

目指すのは「A4用紙1枚」なのですが、さすがにそれは無理です。
財産目録には、IDや登録サイトなどの情報資産を含みます。
このブログもそう、レンタルサーバーもそう。
各種会員情報や銀行引き落としなど、遺族が整理のために必要な情報はたくさんあります。

せめてA4用紙で、10枚以内にはまとめたいものです。

パソコンの方が管理が楽

読みやすく、コンパクトにまとめるためにも、手書きではなくパソコンでの作成がおすすめです。
手書じゃないと「想い」が伝わらない、と言う方には別途、「お手紙」をしたためてることをおすすめします。

自分自身の、もしくは遺族へ備忘録や財産目録とするならば、エンディングノートは環境変化に応じてその都度書き足していく必要がありますし、不要になった記述は消していった方がすっきりします。

・財産が増えた、もしくは減った
・新たに伝えたいことが増えた
・保険の満了や生活環境の変化

このような変化は、日常茶飯事です。
そもそもIDやURLなどを、手書きできれいに残す自信もありません。

作製した後のプリントアウトは必須です。
パソコンの中に保存したままでは、まったく意味がありません。
データが消えてしまうリスクや、そもそも残された者がパソコンにアクセスできない可能性すらあります。

紙代と手間がもったいないので、日々の更新はプリントアウトされたものに直接書き込みましょう。
後日それをパソコン上で入力することで、二重チェックが自動的に行えます。

署名はしておこう

ご存知のように、エンディングノートには法的拘束力はありません。
署名しても同じことですが、自分の「意思」を示すことはできます。
パソコン出力の無機質な文章でも、自分の手で署名することにより、自らの「想い」を伝えることができます。

遺言書は、必要があれば別に用意する

私たち庶民が遺言書を残すとすれば、通常は「自筆証書遺言」となります。

民法第968条(自筆証書遺言)
自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。

自筆証書遺言はパソコンなどを使わず、全て自分の手で書かなければ無効となってしまいます。
したがって、エンディングノートと兼用することはできません。

また自筆証書遺言は、家庭裁判所の「検認」が必要になることも覚えておいた方が良いでしょう。

「遺言書は作成した方が良い」という考え方が最近の流行りですが、エンディングノートに財産分けの希望だけ書いて、その判断を遺族にゆだねるのも悪くないと思っています。
残された財産をどう使うかは、残された者たちが考えればいいという考えです。
特に、法定相続人が配偶者と第一順位の直系卑属(子ども)だけの場合などは、個人的には無くてもいいと考えています。

公開できない備忘録は別に用意する

若い頃のことを正確に思い出すことが、年々難しくなってきました。
エンディングノートには、自分の備忘録としての役割もあります。
しかし、エンディングノートは公開することが前提のものです。

人に見られたくない備忘録は、例えばPCの中に暗号化してこっそり置いておきましょう。

(おまけ)簡単なエンディングノート文章

エンディングノートは、とりあえず書き始めることが大切です。
少しずつ書き足していきましょう。
簡単なエンディングノート文章を下に用意しましたので、コピーしてお使いください。
「こんなのでいいの?」という声が聞こえてきそうですが、いいんです。
とりあえず書き始めて、少しずつ書き足していくのがコツです。


★★ エンディングノート ★★

日付:____年__月__日
署名:________________________

保有財産:サイフのと預金だけ、探してください。
財産分け:たいして無いけど自由にしてください。
治療希望:できる限りの延命治療をしてください。
葬儀希望:出来る限り派手に豪華にしてください。
ひとこと:生前はありがとう。後の事はよろしく。


拍子抜けしましたか? 実は、こんなものでも十分なのです。


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