バブル期の養老保険が満期になりました。30年前の私をほめてあげたい

公開日: 

生命保険会社から、手紙が届きました。

満期のご案内

いつも格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。
さて、長らくご愛顧いただきましたご契約がこのたび満期を迎えられることとなり心からお祝い申し上げます。

いえいえ、お礼を言うのはこちらの方です。
お祝いの言葉は、ありがたくちょうだいします。めでたいめでたいw

何せこの保険を契約したのは30年前の平成元年、時はバブル真っただ中。
予定利率が5.5%という、今では考えられない時代です。

元本割れが当たり前で不人気の養老保険ですが、当時はお得なプランがたくさんありました。

バブル期の養老保険に見る、夢のような未来

平成元年に、生命保険のお姉さんから提案を受けた「設計書」が残っていました。

当時の私は、地方出身ひとりぼっちのサラリーマン。生命保険なんて、もちろん全く興味なし。
そんな私に当時勤めていた会社の同僚が、「社会人なら生命保険くらい入らなくっちゃ」と言って、友達だという保険のお姉さんを紹介してくれました。
無事に契約を取れたその友達から昼飯くらいおごってもらったかもしれませんが、私も感謝していますよ、同僚だったKさんw
そして、「よくぞ契約したな!偉いぞ私」とほめてあげたいけど、こんな設計書を見せられたら誰でも入ります。

  • 30年満期の養老保険
  • 契約したその日から、いつ死んでも死亡保険金が入ります
  • 無事に満期を迎えたなら、同額の満期保険金がもらえます

この死亡保険金=満期保険金が、30年間の払込み金額のなんと「1.6倍」。どう転んでも損はしません。いい話です。

しかも話はこれだけで終わりません。
無事に満期を迎えたならば、満期保険金に加えて2種類の配当金がもらえるというから驚きます。

  • 満期時積立配当金
  • 満期配当金

この配当金、「今後変動する(上下する)ことがあります」という注意書きこそありますが、満期保険金の「約1.1倍」。保険金より配当金の方が高いじゃないですか!

結局、満期になると受け取ることができる「満期時お受取総額」は死亡保険金の「約2.1倍」。30年間の払込み金額のなんとなんと「3.4倍」

  • 30年間で100万円払えば、340万円に!
  • 30年間で300万円払えば、1020万円に!
  • 30年間で600万円払えば、2040万円に!

さすがはバブル期!もっと保険料払っとけよ私!と言いたいところですが、さすがにそれは当時の私には無理難題ですね^^;

こんなすごい設計書を見せられても驚きもせずに、「どうしよっかな~」と考えたのですから、やっぱりすごい時代だったのですね。

バブル崩壊、兵どもが夢の跡。3.4倍なんて夢のまた夢でしたけど

この「約3.4倍」自体が、バブル期の計算です。
こんな夢のような話が続かなかったのは、今では歴史の教科書にも載っています。

積立配当金なんて見込み額の 1/100。満期配当金にいたっては、驚きの 0円です。

それでも変わらないのが満期保険金のいいところ。しっかり30年間の払込み金額の「1.6倍」はキープです。やっぱりどう転んでも損はしませんでした。いい話であったことには変わりありません。

やっぱり偉いぞ30年前の私、感謝してますKさんと保険のお姉さん。

30年の時を超えて、まとまったお金が手に入る。気分は退職金第一弾

働き始めて、しばらくして入ったこの養老保険。
30年後にこうして、満期の案内を受け取る日がくることなんて、想像したこともありませんでした。

ひとつの時代が終わったようで、感慨深いものがあります。

何年後かに本物の退職金を受け取り、そしてまた何年か後に年金を受け取り始めます。
この満期保険金は、老後の生活費に充てることになるのでしょうか。
年金が出るまでのつなぎ資金? それとも開業後の運転資金?
・・・

その前に、満期保険金の受け取り手続きをしなくちゃですね^^;

用意しなきゃいけない書類もあるし、一時所得もあるから税金もかかっちゃいますね。


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